大分県宇佐市院内の石橋


「日本一の石橋のまち・院内」
このキャッチフレーズに引かれて院内町を訪れたのだが、大小75基はまさしく日本一を誇る石橋の町なのである。院内町の石橋めぐりは先ず道の駅院内(石橋ステーション)を訪ねる事からスタートしたい。というのも、ここ石橋ステーションには町内の石橋マップ(無料)や「院内町の石橋」と題した冊子も販売(500円)されており、石橋巡りをする上で心強い味方になってくれること請け合いである。
院内町になぜこのように石橋がたくさん架橋されたのか?それは周りが深い谷で、そこに集落が点在し川の流れも急で、木の橋では洪水の度に流されてしまうという地形上の理由と、棚田の石垣や水路を作るのに石工の技術が発達していたことがあげられる。もちろん文化財指定を受けるような石橋が存在するためには名棟梁・名石工の存在が不可欠で松田新之助(15基架橋)や日野豊作(4基架橋)・御幡億二郎(3基架橋)などはその代表的存在であった

道の駅院内(石橋ステーション)
施設内のデザインも石橋(アーチ)をイメージして
作って石橋の町を実感させられます。
道の駅院内(石橋ステーション)館内
石橋のアーチの部分の模型や資料もたくさん
準備されています。

鳥居(とりい)橋 院内町大字香下 撮影日:2003.01.12
架設:大正5年7月 石工:松田新之助 長:55.15 巾:4.35 高:14.05 連数:5 夜間ライトアップ院内町を代表する石橋で、橋の径間と橋脚の長さがそれぞれ違ったデザインになっており、その5連の優雅な姿から平成5年には「文藝春秋」にて「石橋の貴婦人」と紹介され一躍有名となった。

荒瀬(あらせ)橋 大字副 撮影日:2003.01.12
架設:大正2年 石工:松田新之助 長:47.4 巾:5.95 高:18.3 連数:2
町内一の高さを誇る荒瀬橋は、下から見上げるとなお更その高さに驚かされる。この橋は県の工事として請け負ったが負債が大きすぎて、それを補うためしばらくは有料の橋であった。またこれは県下では初めての有料橋でもあった。
橋の欄干から下を見下ろしてシルエットのアーチを写したもの。
欄干と欄干が作るシルエットを写しこんだもの。(モノクロ)

分寺(ぶじ)橋 大字温見 撮影日:2003.01.12
架橋:昭和20年3月 石工:高名繁喜 長:46 巾:3.85 高:7.25 3連
 夜間ライトアップこの橋が完成したのはなんと終戦の年である。その時代背景を考えると建設途中での空襲、若者は戦地に出向いているため人手不足、その上材料や道具の不足で、かなりの難工事であったに違いない。それでも建設を続けたのには何か軍事的な目的があり、どうしてもこの橋の建設が急がれていたのだろうか?

一の橋  大字北山
撮影日:2003.01.12
架設:明治26年4月
石工:加来由蔵、小野萬吉
長:13.25 巾:2.3 高:3.25
一の橋
北山地区の神社への参道に架かる橋です。環石部分は自然石が使われまるで自然の一部のようである。
コチバサコ橋 大字萩迫  
撮影日:2003.01.12
架設:大正12年 石工:不明長:13.05 巾:3.3 高:6
分時橋から県道409号線を上恵良温泉方面に向かい、土岩屋橋を渡ってすぐ左折するとコチバサコ橋です。今でも現役の丈夫そうなアーチ橋です。
御沓(みくつ)橋 大字御沓
 撮影日:2003.01.12
架設:大正14年8月 石工:松田新之助長:59 巾:4.55 14.7 3連 
夜間ライトアップこの橋は院内町でもっとも長い橋です。さすが関西でアーチ設計を学んできた松田新之助の代表作のひとつだけあって、その姿は優雅という形容詞がピッタリです。
御沓(みくつ)橋
展望所からの撮影が逆光になってしまいましたが、石組みもまた大正ロマン漂う見事なものです。夜間のライトアップされた姿も見てみたいですね。
野地橋 大字野地 撮影:2003.01.12
架設:大正4年5月 石工:不明
長:27 巾:2.6高:5.3
国道387号線を玖珠方面から来ると右手に案内板があります。撮影日現在河川工事中で川には重機とかが持ち込まれていましたが橋には一切手を加えてないようで安心しました。
界橋 大字北山 撮影:2003.01.12
架設:昭和8年 石工:井上滝蔵 
長:13.3 巾:2.65 高:5.2
一の橋へ向かう途中にある橋で、比較的新しい橋ですが現在は新橋が出来、危うく取り壊しになるところを地元住民の要望で存続されることになり現在に至ってます。
椎木橋 大字萩迫 撮影:2003.01.12
架設:昭和14年 石工:不明
 長:7 巾:2.43 高2.5
シリナシ橋の手前を右折し山道を1キロ程進むと椎木橋です。環石以外は自然石で作られた永術的な石橋です。
シリナシ橋 大字萩迫 
撮影:2003.01.12 架設:不明
石工:不明 長:3.3 巾:2.5 高:1.95
小さな石橋ですが道路拡幅工事で今でも現役として頑張っています。
水雲橋 大字原口 撮影:2003.01.12
架設:昭和2年 石工:松田新之助
長:40.4 巾:3.6 高17.2 2連
橋脚の高さが院内で2番目に高いアーチ橋です。残念ながら展望所がないためこのように橋の袂からの撮影になってしまいましたが、次回は川まで下りての撮影に挑戦です。
土岩屋橋 大字土岩屋 
撮影:2003.01.12
架設:大正11年5月 松田 新之助
 長:52 巾:7.4 高:9.78  
径間(26.8m)は院内では最長で九州でも8番目に長いアーチ橋です。
打上(うちあがり)橋(左上)
大字高並 撮影:2003.01.12
架設:文久3年5月 石工:山村藤四郎 長:17.8 巾:3高:15.3
印内町で最も古い石橋です。右下に見える水路橋と二段重ねになってます。鉄筋の紅い欄干がないともっと風情があったのですが・・・打上水路(うちあがりすいろ)橋(右下)
打上(うちあがり)橋(右上)
打上水路(うちあがりすいろ)橋(左下)
大字高並 撮影:2003.01.12
架設:昭和初期 石工:不明 長:12.6
巾:2.5 高:8.4


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