河内貯水池堰堤

北九州市八幡東区の「河内貯水池堰堤(かわちちょすいちえんてい)」

 まるでヨーロッパの城壁を思わせるこの河内貯水池は、大正8年(1919)に八幡製鉄所(現・新日本製鉄八幡製鉄所)
が着手し、実に8年がかりで昭和2年(1927)3月に東洋一の工業用ダムとして完成しました。
まだ重機などの乏しい時代に、延べ90万人が工事に参加し、殉職者ゼロは驚くべき安全記録です。
 特筆すべきはそのデザイン性で、実際に石材を綿密に組み合わせた堰堤の歩道を歩いてみると、ここはヨーロッパか?
と思ってしまいそうな雰囲気をかもし出しています。
 またこの時期は桜の名所としても有名で、貯水池周辺に植えられた数百本の桜は、堰堤と共にすっかり自然に溶け込んで
います。(撮影2004.04.04)
下の画像をクリックすると大きいサイズでご覧いただけます。



河内貯水池堰堤
また、この河内貯水池には河内五橋と称する各種の橋が貯水池の周りに架けられており、この橋巡りを
することも楽しみのひとつです。

■北河内(きたかわち)橋■(五橋の一) 撮影:2004.04.04 
カンチレバー・アーチ形式の鉄筋コンクリート橋

■中河内(なかかわち)橋■(五橋の二) 撮影:2004.04.04
自然石の乱れ積みの3連アーチ橋です。欄干までもが自然石を積み重ねて作ってあるのが特徴的です。
現在は隣接してコンクリート橋が架けられ、対面通行のようになっています。残念ながらコンクリートに石を貼り付けた石橋風アーチ橋です。



▲地元では「めがね橋」と呼ばれているように、まるで猫の目のような形をした真っ赤な鉄橋。

▲レトロ感漂うオシャレな橋門構

▲桜の花びらのじゅうたんに真紅の眼鏡橋、絵になりますね。
■南河内(みなみかわち)橋■ (五橋の三) 撮影:2004.04.04
スパン60メートルのレンティキュラー・トラスという形式の鉄橋です。古い工法を今の世に伝える重要な土木文化財といえるでしょう。

■猿渡(さるわたり)橋■(五橋の四) 撮影:2004.04.04
貯水池の最南端に位置し、九州民芸村の100メートル程手前に
あります。残念ながら石を貼り付けた石橋風アーチ橋です。

■水無第一、第二橋■(五橋の五)

スパン8.5メートルの第一橋と、8メートルの第二橋の二つからな I 型鋼を使用した同じ形の橋でしたが
現在は撤去されてしまったそうです。


茶屋町橋梁
北九州市八幡東区茶屋町4番

九州鉄道(株)大蔵線の槻田川の橋梁として明治24年(1891)に竣工し、壁体はレンガの長手と小口を交互に積んだいわゆるイギリス積で、
アーチはレンガの小口を五段済みにした弧型アーチです。特徴は、北側側壁にレンガを6〜7cm出し、将来の拡幅に対して、レンガのかみ合い
が良くなるように設計されていることです。、新旧の橋を一体化するためレールを敷設する側に凸凹をつけておく、明治のレンガ鉄道橋の一工法
だと思われます。1976年「市指定史跡」に指定されました。 (撮影:2004.04.04)


▲上流からの画像です。こちらの壁面はフラットです。

▲この時期は満開の一本桜とレンガのアーチ橋が同時に
楽しめます。

実用性と芸術性が見事に融合した壁面です。

八幡市内には鉄道敷設当時の施設で残されているのは
数少なく、この橋梁は交通史上重要な史跡となっております。

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